学生時代に学んでいたのは、機械にまつわる分野。就職活動では、大型の機械や装置を扱う仕事にチャレンジしたいという想いを持っていました。MHIパワーエンジニアリングは、三菱重工グループとしてスケールの大きな案件を数多く手掛けている会社。手に取った会社案内に載っていた巨大なプラントを見たときに衝撃を受けて「ここで働きたい」と思いました。
現在担当しているのは、プラントを安全に運転するための制御システムの設計や関連機器の手配。新しい設備はもちろん、すでに運用されている設備の補修や改善・改造工事を行うこともあれば、海外に赴くこともあります。志望していた通り、スケールの大きな仕事に携わることができていますね。
お客様からいただくオーダーはさまざま。一つひとつの案件に対して、他の部門とも協力しながら無事に完了したときはとても嬉しいです。初めて担当した案件では、現地工事から試運転まで常に緊張感でいっぱいでした。それでも、なんとか試運転が12月に完了し、お客様から「素敵なクリスマスプレゼントをありがとう」と言われたことは忘れられないですね。
私たちの仕事は、普段手に取るような製品をつくることでもなければ、ニュースに大々的に取り上げられるような派手なサービスを開発することでもありません。でも、産業や社会を支える重要な役割を担っている。その一員として、働くことができるのは私の誇りです。自分の手で描いた図面から、社会の土台となるプラントがつくられていく醍醐味を日々感じています。
脱炭素化が進む今の社会。エネルギーの分野では、ますます変化が求められていくでしょう。私が目指しているのは、そのような時代の変化に柔軟に対応できるエンジニア。計装・電気・制御について幅広い技術を身に着けながら、最新の技術や知見を取り入れた設計者になりたいと思っています。
コロナ禍や不安定な世界情勢など、世の中は激動の時代を迎えています。これからどんな未来が訪れるか、誰にも分かりません。でも、電力供給やそのためのプラントの重要性は変わらないはず。新しい時代を、みなさんと一緒につくり上げられることを楽しみにしています。