僕は、小さいころからものづくりが大好きでした。学生時代、特にのめり込んでいたのが、設計製図の作業。そんな自分の好きなことを仕事にできたらいいなと思っていました。また、東日本大震災の経験からエネルギー事情に関心を持っていたこともあり、プラント設計は、まさに求めていた仕事だったんです。中でも、MHIパワーエンジニアリングは、インターンで出会った先輩方がとても優しかったこと、3DCADを使った最新の設計を実施していることが入社の決め手になりました。
入社後は、発電プラントをメンテナンスする際に、ボイラ本体部分の詳細設計を担当しています。つくりたいものに対して「こうすればつくれるんじゃないか」と発想を巡らせ、実現させていくことこそ、ものづくりの醍醐味。自分の意見を製作に反映させることができるよう、日々力をつけているところです。
一度、必要な部品の情報が抜けたまま図面を提出してしまったことがありました。建設中に発覚したので、現場は大騒ぎ。急いでその場で図面の作成と部品の手配をしました。結局、工事のスケジュールを変更せざるを得なくなり、関係者に迷惑をかけてしまったのは苦い思い出です。ただ、同時に私をフォローするため奔走してくれた先輩たちの頼もしさや、計画部門、部品の製作メーカー、現地の工事業者など自分が担っている影響範囲の大きさを感じた出来事でもありました。
三菱重工グループということもあり、働きやすい環境が整っていると感じますね。社内では残業をなくすための改善を続けていますし、業務のスケジュールを調整すればいつでも休みが取れる風土もあります。
学生時代の経験は、社会人生活の助けになります。友人や先生とのコミュニケーション、課題の締め切り、効率的なインプットなど、何気ない学生生活の中にこそ社会で役に立つスキルが隠されています。まずは今の学生生活に精一杯取り組むこと、そして、自分が将来どうなりたいのかを具体的に想像すること。この2点に向き合ってみてほしいと思います。